2015年2月2日月曜日

研究セミナー「サンゴ礁と物理」開催報告

研究紹介セミナー「サンゴ礁と物理」を東工大で開催しました(1月31日).
約15名の参加者がありました.
みなさまありがとうございました.

話題提供者:
中村さん(東工大)
サンゴポリプスケールからリーフスケールへのサンゴ礁生態系のボトムアップ型モデリング
中村さんからは,石垣白保リーフを舞台に波浪モデルと流動モデルをカップリングした流れ場の再現や,サンゴのポリプ内における有機・無機物・エネルギーの挙動をモデル化した研究の紹介をいただき,さらにはサンゴポリプモデルをリーフスケールまで拡大したらどうなるかというお話をいただきました.

ロリックさん(東工大)
Hydrodynamic and watershed modeling experiments for the Sekisei Lagoon domain
ロリックさんからは,石西礁湖における海流の解析によって分かってきた幼生分散の経路・ソース・シンクについて紹介があり,さらには台風の通過に伴うupwellingが石西礁湖の水温を低下させる事例,降雨による河川からの堆積物流入モデリングなどについて紹介をいただきました.

スペシャルゲスト橋岡さん(JAMSTEC)
「海洋生態系の温暖化応答予測研究の現状とサンゴ礁研究へのアプローチ」
JAMSTECの橋岡さんからは,温暖化をキーワードに全球スケールでの物理モデルと生態系モデルの融合における世界各国の取り込みの現状と課題やテクニカルな手法についてご紹介いただき,さらにサンゴ礁まで(ローカルに)ダウンスケールする場合の手法について提案がなされました.

どの話も大変に興味深いものでした.ディスカッションを通して,今後考えるべき課題なども上がってきました.開催後は懇親会で親睦を深めました.






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