2015年10月8日木曜日

「サンゴ礁学会若手の会×東急ハンズ」サイエンスカフェ企画報告その2


10月5日、サンゴ礁学会若手の会主催、サイエンスカフェ第2「サンゴ礁生態系の不思議~大量発生するオニヒトデの謎」を渋谷の東急ハンズで行いました。この企画はサンゴ礁学会若手の会と東急ハンズのコラボレーションで行っているもので、科学に興味のある一般社会人向けのトークショーです。
渋谷の東急ハンズの7階のフロアのハンズカフェは木材を基調としたおちついたインテリアで、周囲には恐竜の骨やNASAの宇宙食、薬品ボトルのようなものなど、時に研究室でも使うような様々な科学関連用品が売られているユニークな空間で、一般のお客さんも自由に出入りする場所です。

今回は事前予約ありで当日参加OK、定員12名のところ、前日までに予約が10名、当日予約と飛び入り参加を含めて合計16名の方に参加いただきました。実はそのうちの半数は講演者の友人・知人だったのですが、普段研究や専門の話をしていなかったため、みな興味を持ってサンゴ礁生態系やオニヒトデの話を聞いてくださいました。





トークショーのはじめに自己紹介の代わりに自分の研究室の紹介を行い、その後サンゴ礁生態系やサンゴそのものについてお話をし、後半でオニヒトデの大量発生の話や自分自身が取り組んできた研究の紹介なども行いました。話の内容は研究の詳細というよりはもっと一般的なサンゴ礁生態系やオニヒトデに関する内容や、研究して海に出るときにはどんな風に調査を行っているのか、いままで研究で訪れてみてきたサンゴ礁に関わる風景の写真などをふんだんに使って、サンゴ礁研究をよりリアルに感じてもらう工夫をしました。

少し話すペースが速かったためか、メモ帳などを準備されていたお客さんも結局最後までメモを取る暇なく話を聞いてくださいました。こじんまりとした円形のテーブルの周りに参加者が座り、スクリーン近くで講演者がしゃべるというスタイルであったため、お互いが知らないもの同士である参加者の方も話の途中で質問をしてくださったりして、大変有意義な時間をすごすことができました。今回は学会発表などと同じようにPPTを用いてトークショーを行いましたが、12人という限られた定員のため、もっと標本を持ち出したりプリントを配ったりと工夫の余地はあったと感じました。

いただいたアンケートの中にもこのような企画を是非もっとやってほしいという意見がありましたので、われこそは、と思う若手の方は是非第3回ハンズカフェの講師をやってみてください!!とてもよい経験になりました。

安田仁奈(宮崎大学)