2014年12月25日木曜日

「サンゴ礁と物理」〜第3回研究セミナーのご案内〜

2014年度第3回研究セミナーのご案内です.
1月31日に東工大で行われます.
テーマは「サンゴ礁と物理」
3名のサンゴ礁研究者に加えて,スペシャルゲストとしてJAMSTECの橋岡研究員にもお話を頂きます.
耳学問として新しい刺激を得て,情報を交換し,将来的な共同研究の可能性までを見据えます.
事前連絡不要・飛び入り参加歓迎ですフルってご参加ください!
若手の会のメンバーでなくてもどなたでもご参加いただけます.

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テーマ:サンゴ礁と物理
1月31日(土)13:00〜17:3
0
東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館3階 W311
(当日は土曜のためロック掛かっています.下の※も読んでください)

当日のプログラム(プログラム変更しました.1月15日
1人60分,イントロがっつり.


以下の講演は発表者の都合によりキャンセルになりました
水林啓子(創価大・学振DC2)
サンゴ礁海域における紫外線の透過率と有色溶存態有機物(CDOM)の光学特性
太陽光の中でも波長の短い紫外線は,サンゴの白化現象を誘発する1つの要因であるとされている.紫外線透過率とサンゴの関係,および紫外線を制御する有色溶存態有機物の光学特性の観点から,サンゴ礁生態系の光環境について紹介する.


13時〜14時
Lawrence Patrick C. Bernardo(東工大・博士課程)
Hydrodynamic and watershed modeling experiments for the Sekisei Lagoon domain
This talk will introduce the various hydrodynamic modeling configurations that have been set up to study processes related to water circulation around Sekisei Lagoon, such as larval dispersal and the effects of typhoon passages. This has been accompanied by the development of watershed models for the terrestrial areas in order to investigate possible links between coastal environmental problems and terrestrial loading. 

14時10分〜15時10分
中村隆志(東工大・講師)
サンゴポリプスケールからリーフスケールへのサンゴ礁生態系のボトムアップ型モデリング
サンゴのポリプスケールからリーフスケールで重要となる物理・化学・生理生態学的な素過程の解説と,それらを組み込んだポリプスケールのモデルから流動モデルとカップリングさせてリーフスケールに拡張したサンゴ礁生態系モデルについて紹介する.

15時20分〜16時30分
スペシャルゲスト
橋岡豪人(JAMSTEC・研究員)
「海洋生態系の温暖化応答予測研究の現状とサンゴ礁研究へのアプローチ」
現在の世界の気候モデルではどういった形で温暖化予測が行われ,サンゴ礁の温暖化応答あるいは酸性化応答の将来予測研究においてどのようなアプローチが可能かについて紹介する.

16時30分〜17時30分
(予備)

18時〜(少し早まるかも知れません)
会場近くで18時から懇親会があります.こちらもぜひご参加ください.懇親会では参加者によるフィードバック(一言コメント発表)やります.



※会場に入る歳の注意事項

西8号館は入るといきなり3階になりますのでご注意ください.当日は土曜のためロック掛かっていますので西8号館前に12時50分に集合お願いします.


東工大・大岡山キャンパスへのアクセス
http://www.titech.ac.jp/maps/index.html



本セミナーに関する問い会わせは下記までお願いします:
中嶋亮太
nakajimar@jamstec.go.jp 

2014年12月5日金曜日

自由集会「若手の将来を考える〜日本サンゴ礁学会若手の会〜」開催報告


サンゴ礁学会大会の自由集会で「若手の将来を考える」を開催しました(11月27日).
普段聞けないような研究者の本音,培ってきた(大学院・研究生活などを)うまく乗り切るためのノウハウ等のサバイバル体験を会場のゲストとシェアして議論して,よりよい研究人生や大学院生活や研究以外の人生を歩むためのヒントを得るために,サバイバル体験をもつ5名の研究者とパネルディスカッションを行いました.

パネリスト紹介
「積極的な研究成果発信:若手の活躍場所はいろいろあることがわかった」by本郷さん
「研究者になるまでの道」by栗原さん
「PIになる前と後の研究生活の楽しみ、何が同じで何が違うか?」by安田さん
「ゼロから始める成功する海外留学」by梅澤さん
「科学コミュニケーションってどんな仕事?」by浪崎さん&高橋さん

約25名の方にご参集いただきました.ありがとうございました.

以下まとめ.


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本郷宙軌さん(琉球大学・学振PD)
「積極的な研究成果発信:若手の活躍場所はいろいろあることがわかった」

地球科学分野からサンゴ礁に果敢にアプローチしている本郷さんからは,若手の就職先として研究の成果発信を担うマスコミも選択肢としてあることを紹介いただきました.

「研究」とは,まず「計画」して「作業」して,それをまとめて「学会で発表する」&「論文に発表する」というのが一般的な研究の流れだけども,その後に新聞や一般科学誌に紹介する「成果発信」のプロセスが必要である.この「成果発信」に携わる職業が若手研究者の就職先の選択肢としてあることを強調していました.以下はマスコミとして活躍できそうな分野の紹介.

1.新聞記者としての活躍
記者:いつも記事を探している→研究者:研究情報に詳しい
記者:科学担当記者がいない場合がある→研究者:科学に詳しい

2.出版社の記者としての活躍
例えば,一般科学誌ニュートン
記者:サンゴ礁のことはよくわからん→研究者:サンゴ礁をよく知っている(若手でサンゴ礁特集も組める)
記者:いつも執筆に追われている→研究者:執筆に追われているのに慣れている(科学文章が書ける)

3.出版社の編集者としての活躍
たとえば,Springer
編集者:ライフサイエンス系の編集者が欲しい→研究者:サンゴ礁の研究している=ライフサイエンス詳しい

4.TVディレクターとしての活躍
ディレクター:研究成果の重要な点をしっかり理解して伝えることが必要→研究者:研究の重要な点・伝えるべき点がわかる
ディレクター:どんな研究がどこにあるのかいつも探すことが重要→研究者:学会とかに参加していて学術世界に詳しい

まとめ:
研究者以外にもマスコミ関係でいろいろ道があるよ! 

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栗原晴子さん(琉球大学・助教)
「研究者になるまでの道」

栗原さんには,これまで研究者として歩んできた道のりを赤裸々にお話いただき,これまでの体験を踏まえてポスドク時代をいかに大切にするかについてお話しいただきました.

学部,修士課程,博士課程は全て異なる研究テーマ・大学(研究室)に所属し,周りからは「あまり研究テーマをコロコロ変えるのは良くない」と言われつつも,振り返ってみると後で全部役に立っていることを実感.学位取得後,研究所で学術論文誌へ成果を報告することへの壁を感じ,論文の書ける大学に行こうと決意.

2004年10月にアメリカでDIALOGという若手研究者のための育成セミナー参加して研究者としてやっていくための有益な情報を多く入手. 2005年から長崎大学で5年間ポスドクを勤める.ポスドク時代が最も楽しかった(研究に没頭できた).プロジェクト内容と自身の研究興味が一致していたため,極めて恵まれていた.

ポスドク中も国内外の研究所・大学にいろいろと就活トライ.ポスドクはあまり公募がでなく,人脈経由で決まることがよくあり,そのためいつも周囲に自身の顔を売り,研究内容や就職中であることをアピールしておくが極めて重要(以外とポスドクを探している人は多い).

就職活動中,海外での面接はのべ4日間を要し,飲み会,学長/学部長等との対談,学生との会話など全てが審査の対象に含まれ,つきあい度や人格なども審査されたのに対し.国内での面接はたったの30分.海外と日本の違いを実感.

2008年,琉球大学のテニュア助教に.赴任後,これまで手にしたことに無い金額の研究費を手にし意気揚々とするが,机や椅子・実験台などの設備投資にほとんどを費やし,研究には金がかかることを実感.赴任した1月から9月は孤独だったが,10月から学生をうけつもつようになり,突然自分の時間がなくなる.2010年4月から授業も始まり,授業の準備に追われ自転車操業な半年間を過ごす.ポスドク時代に教員の代わりに授業を行った経験やその際に作成したスライドが役に立った.ポスドク時代に授業を積極的に行ったり,また授業に使用できるコネタや授業の資料を少しづつ準備しておくと良い.

2011年テニュアの中間審査があり,論文のプレッシャーも感じるように.しかし自分のおかれている立場(論文や高い研究成果を出さなければならい)と学生の立場(教育を受けつつ,研究は少し行いつつ学生生活を楽しみたい)のギャップに苦しむ.テニュア取得後は,自身で研究費を獲得する必要があり,一方研究室の学生も増え,助成金取得のプレッシャー.

現在は,週5コマの授業・大学の委員会(女性の場合は特にハラスメント委員や数々の委員を頼まれる)・入試/学務関連・学生指導・学会の委員会・県の委員会・助成金申請・論文書き等で多忙を極め(自分で研究できるのは1年のうち2ヶ月だけ),新たな技術・知識を得る時間なし!後はアイデアのみ.つまり学生・ポスドク時代の経験が全て!

まとめ:
学生/ポスドク時代にとことん技術と知識と人脈を広げ、そして楽しめ!


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安田仁奈さん(宮崎大学・テニュア准教授)
「PIになる前と後の研究生活の楽しみ、何が同じで何が違うか?」

安田さんは,2008年に学位を取得後,瀬戸内水研へ.学振PD時代にドイツ・ミュンヘンで7ヶ月留学を経て,宮崎大の助教に.現在は宮崎大のテェニュア准教授.宮崎大助教のときからPI (principal investigator)となる.

そもそもの自分にとっての研究のモチベーションは,楽しいから・興味があるから・生態系を守りたい・社会に役立てる接点だから,といろいろあるが,自分と周囲が楽しんで成長するためというのが一番中心.

PIとは,自分で研究を独立して運営するする立場のこと.PIになる以前は,いっぱい実験ができる・研究費の心配がない・雑用少ない・周辺分野の知識が得られる,など様々なメリットがある.
留学ができるのもPIになる前が一番のチャンス.ビールも美味しくて町も美しいドイツに行けて良かったけど,自分の専門分野のトップの英語圏ラボに行けば研究者としてはさらに良かったと思う.非英語圏では英語は上達しない(日本で頑張った勉強の方が英語力上昇に効果あり) 

PIになった直後,見知らぬ土地でひとりぼっち.最初はスタートアップ資金がとても少なくて,やりくりが大変だった.学ぶVS教えるのバランスも難しい.宮崎大は学部生の2/3は卒業して就職していき,1/3が修士まで進むが,ドクターはほとんどいない.研究者になろうというモチベーションではない中頑張ってもらう必要性.自分で実験したいができないことがたまにもどかしい.

今楽しいことは,好きなことができる・研究室のメンバーが活躍すると嬉しい・みんなで一緒にがんばって達成できるのが嬉しい・お茶タイムが楽しい・全て人に恵まれていることが感謝などなど.

まとめ:
未来のことを気にしすぎず,目の前のことをありがたく,とにかくやりとげろ! 

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梅澤有さん(長崎大学・准教授)
「ゼロから始める成功する海外留学」

〜自分と英語との関わりの歴史〜
中学生〜大学生 (英語学習のモチベーションの欠如)
・英語の成績が常に卒業・単位取得のギリギリの低空飛行.
・危機感で,参考書だけを買いまくるが,買うだけ満足で,結局は読まない.

修士〜博士課程 (モチベーションの増加、英語コンプレックスの克服へ)
・海外調査増加や,英語で論文を書くようになって英語の必要性を痛感.
・1時間3000円!のマンツーマン英会話レッスンを複数始める.

ポスドク〜現在 (英語を使う機会の増加)
・学会でのセッションコンビナー,沖縄での10th ICRS時に開催したビーチパーティなど,胃が痛くなるようなこともクリアすれば,確実に経験値と自信は増える.
・ハワイ大学への留学(外国人向けの英語授業でEnglish Grammerという本に出会い,実際の会話に使われる文法として身につき,英語が面白くなった)
・大学の公務としてのカリフォルニア大学、台湾海洋大学への数か月の滞在

〜良い留学先の探し方〜
1.指導教官にコネがあり,紹介してもらえればベストだが,全くない場合,相手に自分を信用してもらうのが重要
2.英語論文を名刺代わりにする.
3.英語ホームページを作成してアピール.
4.学会は就活の場である.自分を売り込め!お目当ての人に自分の論文を渡しまくる.国際会議ではブースに座って,おとずれる研究者に売り込み.人を捕まえてしゃべる.
5.学振PDを目指す(これは自由の身).お金もってきて来てくれる人は受け入れてくれる可能性高い.
6.下見の訪問を行う.設備,周囲の人々,相手の受け入れ状況,街の様子などをチェックし,必要な準備を具体化する.

振り返ってみての感想
自分なんか通用しないのではと思い,レベルが高くないラボに行ってしまったのは後悔している.フィールドに近いことよりも,最新の実験設備があり,人の集まる流行の研究室へ行け!人脈作りが重要,将来の共同研究の可能性あり.

〜英語上達にむけて〜
1.コンプレックスをなくす
2.ひたすら英語を勉強する(単語力はやっぱり大事)
3.海外ではすべての会話が無料の格好の授業になる.
通りすがりの人,お店の人,ホテルの部屋からフロント,公共機関への電話.アパートの各部屋にも引っ越し挨拶を配って,その後の会話の機会を増やした(ただし,女性はしないほうがいいと思う)
4.ニュース・ドラマ・映画を見まくる
5.趣味が同じ友達をつくる.
会話の機会が増える.相乗的に友達が増える.
7.パーティ好きになる.
パーティでは活きた会話が身につく.孤立している人が必ずいるので見つけてしゃべる(これも無料の会話機会).どんな小さいホームパーティでも,寿司などの食事を作って持っていくことで,自分を覚えてもらえるし,会話機会も増える.
8.英語を書く癖をつける
英語でブログを書くと,素の自分を知ってもらえる機会が増える.
9.自信を持って,相手の目を見て,はっきりと,ゆっくり大きな声で話す.
10.良い発音で話すことを心がける

〜海外での閉塞感を乗り越える方法〜

英語が聞き取れない!
1.わかるまで聞き直す
2.自分から話を切り出す
3.英語できないのは当たり前と開き直る
(人間は、誰でも良い点と悪い点を持っている.日本人は自分が出来ないことを嘆く傾向にあるけど,米国人は自分が出来ることを誇りにするというメンタリティを学んだ.常にプラス思考でいけ!)

研究室に溶け込んでない!
(特に、学振研究員などの場合、相手も深く関与してこない可能性が高く孤立することも)
・研究室のプロジェクトにも積極的に貢献する.
・学生のフィールドの手伝いなども,英語の会話や人脈の機会を増やす.

〜海外にでることのメリット〜
1.語学力
2.人脈
3.異文化体験
4.日本の大学への就職
現在多くの大学が外国人の採用を進めようとしており,海外でPhDをとった日本人や海外に1年以上滞在していた日本人でも文科省に提出する人数でカウントされることがあり,優位になる.面接時に英語授業を課される機会が増える.

まとめ:
ひたすら英語を勉強し,接する機会を増やし外国語コンプレックスをなくせ!
常に一歩前に攻める姿勢で,ひとつひとつ壁を乗り越えていく.
  
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浪崎直子さん(東京大学・研究員)& 高橋麻美さん(科学未来館)
「科学コミュニケーションってどんな仕事?」

これまで海辺の環境教育や科学コミュニケーターの仕事をしてきた浪崎さん(科学コミュニケーターについては,仲栄真他(2014)サンゴ礁学会誌を参照してください).最初に就職した海の環境NPO法人OWSでは,海辺の環境教育活動の企画運営やNPOの組織運営全般を担当.次に転職した国立環境研究所では,科研費「サンゴ礁学」の事務局としてホームページやニュースレターの作成,地域での成果報告会,若手の会などの運営を通じて,研究成果を地域伝え,研究者にフィードバックする科学コミュニケーションの仕事を担当した.あわせて久米島応援プロジェクトで地域住民の聞き取り調査や小学校での環境教育に携わってきた.3つ目の職場である東大三崎臨海実験所に赴任してからは,海洋教育の仕事に関わっている.同じく科学コミュニケーターを勤める日本科学未来館の高橋麻美さんからのビデオメッセージの紹介もありました.

科学コミュニケータの仕事は多様である.伝える手段も対象者も様々で,立場が違えば重要なことも変わる.研究者の立場では研究成果をわかりやすく人に届けることが重要になるが.地域の立場では地域の身近な事,地域の課題解決や地域おこしにつながることを求めていたりする.科学コミュニケーターになる人は,自分の得意分野ややりたいことを明確に.科学コミュニケーターの実態は,不安定な職である.でもやりがいも多い.

まとめ:
科学コミュニケータの仕事は多様!得意分野を見つけて.
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質疑・討論(*今回川口賞を受賞された井口亮さん(沖縄高専)からのコメントをまぜています)

質問1:研究者としてやっていくには何が重要か?
・ポスドクとして評価されるには,成果としてそれなりに論文を出さないといけないが,あるところまでいくと差別化されにくくなるので,自分のオリジナリティ(アイデアでも技術でもいい)を示すような姿勢が大事.
・論文数だけじゃなく共同研究ができるかどうか(協調性).敵を作らない.
・運がいいこと.
・ストライクゾーンをたくさん作ることが大事.耳学問であらゆることを学んでい使える人材になる.
・新しい研究のフォローはできる限り欠かさない(いろんな分野の論文を読んだり,ブログやツイッターで研究関連の情報を集めたり).モチベーションの維持にもなる.
・何に対してもレスポンスが良いこと(メールとか)
・いわゆるパーマネントの研究者になるタイミングは,自分の努力ではどうしようもない部分がかなりある.とにかく続けること.それなりに論文が出せて,それなりに存在感と信頼があれば,あとはとにかく続けるのみ.その意味で,論文と存在感・信頼は,どちらも意識して大事にしておいた方がいい(論文だけ頑張っていると後者がおろそかになってしまう.逆もしかり...)

質問2:良い研究者とは?
・受けている研究費に見合った成果を論文として着実に出しつつ,常に新しいことにチャレンジしつつ,裾野が広がる研究活動を展開している人.
・内容よりも,ものすごく自分の研究を楽しそうに話をする人
・良い教育者とも違う.

質問3:研究者と科学者との違いは?
あまり違いを意識していない.職業としてやっているか(ファーブルのように)アマチュアとしてやっているかどうかの違い.

質問4:ポスドクに授業させることについて
ぜひポスドクにも授業してほしい.もっと講義させる環境があるといい.海外ではPhDの学生がコマをもっていたりする.基礎学問もアップする.1コマでも講義を持てることもあるので周囲の先生に聞いてみるといい.履歴書に教育経験を書き込める→大学など教育機関に就職するときに有利.

質問5:助成金獲得のコツは?
何が求められているのかを常に把握する.同じ研究でも言い方次第で受け取る印象が大きく違うことを意識する.ワクワクして書いた書類は一夜漬けでも通ることもある.図を多く使って見やすくアピール.

質問6:海外にでるメリットは?(これは意見が分かれた)
・たいていのことは国内でできるからそれほどない,必要に応じて行けばいい.国内でもトップの研究室にいればそれほど海外にでる必要はない.やはり異分野体験が大きいのでは?
・ポスドク時代に海外に行かなかったことを後悔.海外研究者の考え方,研究室の運営の仕方などを学びたかった.海外では1年で7本ファーストで論文書く人もいる.

質問7:論文を書く(書き続ける)コツは?
読み手のことを考える.5分10分でもいいから隙間時間に論文を書ける人になる.貪欲に.実験しながら書く(明日サンプリングなら前日にマトメソを書く).常に2本をsubmit状態にしておく.

質問(番外編):ポスドクの時期を有効に過ごすにはなにしたらいい?
博士課程での成果をしっかり論文にすること(不良債権をなくす),そして将来につながる新しいことにもチャレンジすること.将来につながると自分で確信を持てるなら(新しい手法の勉強会の参加などに)惜しみなくお金をつぎ込む.






本自由集会に関する問い合わせ:
中嶋亮太(JAMSTEC) nakajimar@jamastec.go.jp

2014年11月1日土曜日

研究セミナー「サンゴ礁と生物」開催報告(東京支部)

研究紹介セミナー「サンゴ礁と生物」を日大で開催しました.
約15名の参加者がありました(高校生も参加くださいました).
みなさまありがとうございました.




山本さん(東大)からサンゴ礁の海洋酸性化について,和田さん(日大)からサンゴの病気について,伊藤さん(早大)からサンゴ共在細菌について,これまでの研究のレビューと最新の成果をお話頂きました.


話のポイント
山本さんの話:サンゴ礁の海洋酸性化を語る上で礁湖の砂地の役割を無視しないで!
和田さん:サンゴの病気に関するレポートは多けれど病気を引き起こす要因については謎だらけ.病気の種類も多様性が高い.病原因子(細菌,真菌,繊毛虫,ウイルス等)を如何に料理するかが今後の課題.
伊藤さん:サンゴの生理生態を理解するにはサンゴ共在細菌の多様性と機能の解析が不可欠だ!これからのホットトピックな予感.

セミナー中は,学祭まっただ中で,セミナー中に花火がどかんどかん打ち上がっていました(笑).


次回は1月に「サンゴ礁と物理」のタイトルでセミナーを行います.
(予定では1月31日に東工大でやる予定です.詳細は追ってまたご連絡いたします) 

中嶋亮太

2014年10月28日火曜日

「若手の将来を考える ー日本サンゴ礁学会若手の会ー」

日本サンゴ礁学会17回大会期間中に自由集会若手の将来を考える ー日本サンゴ礁学会若手の会ー」を開催します.
日時:11月27日17:30-19:30
場所:高知城ホール2階A会場 http://www.kochijyohall.jp/wdoc/?q=grp09

概要:大学を卒業して研究者を選んだ方,企業に進んだ方,結婚や子育てと研究の両立を実践している方,研究生活で私はこうやって乗り切ってきた(論文の書き方,発表の仕方,推薦状のこと等)サバイバル体験を持つ方にご講演いただき,大学院生や若手の将来のためになるシンポジウムを開催する.(*種々の都合により結婚や子育て関係の話はなくなりました)

ゲストスピーカー

本郷宙軌(琉球大)
「積極的な研究成果発信:若手の活躍場所はいろいろあることがわかった」

栗原晴子(琉球大)
研究者になるまでの道

安田仁奈(宮崎大)
「PIになる前と後の研究生活の楽しみ、何が同じで何が違うか?」

梅澤有(長崎大)
「ゼロから始める成功する海外留学」

浪崎直子(東京大)with 高橋麻美(科学未来館)
「科学コミュニケーションってどんな仕事?」

ゲストスピーカーによる話題提供(10分程度)の後,会場からの質問や話題から派生したトピックについてパネルディスカッションをおこないます.

皆さまのご参加をお待ちしております!


この自由集会についての問い合わせはオーガナイザー(下記)までお願い致します.
中嶋亮太(JAMSTEC) nakajimar@jamstec.go.jp
本田葉月(琉球大学)hazuki.rchuragame@gmail.com


2014年10月17日金曜日

サンゴ若手の会セミナーのお知らせ(東京支部)

2014年度第2回セミナーのご案内です.

11月1日に日大(藤沢キャンパス)で行われます.
テーマはサンゴ礁と生物耳学問として新しい刺激を得て,情報を交換し,将来的な共同研究の可能性までを見据えます.
事前連絡不要・飛び入り参加歓迎です.フルってご参加ください!
………………………………………………………………………….
テーマ:サンゴ礁と生物
11月1日(土)15:00〜19:00
日本大学(藤沢キャンパス)生物資源科学部 本館NUホールB室

当日のプログラム

15時〜18時:研究紹介
1人60分(目安発表30分質疑30分),イントロがっつり.

15時〜
山本将史(東大・特任研究員)
海洋酸性化ストレスとサンゴ礁生態系についてのレビュー

16時〜
和田直久(日大・学振DC1)
サンゴの病気の現状

17時〜
伊藤通浩(早大・次席研究員)
サンゴ共生細菌群の網羅的解析

18時〜18時20分 活動紹介
佐藤隆行(NPOエバーラスティングネイチャー)
日本のウミガメと調査・保全活動(←発表者の都合でキャンセルとなりました)

19時〜
会場近くで19時から懇親会があります(*2).フルってご参加ください.懇親会では参加者によるフィードバック(一言コメント発表)やります.

*1
当日は,日大の学祭1日目のため多少の混雑あります.本館NUホールB室へは下記キャンパスマップご覧ください


当日連絡先:和田直久(日本大学)
携帯Mail: acropora_0308@i.softbank.jp
携帯:080−3443−0308

*2
懇親会
店名:遊宇(ゆう;居酒屋)
場所〒252-0813 神奈川県藤沢市亀井野1丁目10-12 2階
時間:19:00 〜 2時間

このセミナーに関するお問い合わせは,
東京幹事:中嶋亮太 nakajimar@jamstec.go.jp
までお願い致します.

2014年9月16日火曜日

集団遺伝学セミナーを開催しました

2014年9月14日に琉球大学にて集団遺伝学セミナーを開催しました。

今回は沖縄科学技術大学院大学(OIST)の中島祐一さんと沖縄工業高等専門学校の井口亮さんを講師に迎え、集団遺伝解析の手法や使用するソフトウェアの実習を行いました。

参加者10名の中には、自身の研究で集団遺伝解析を行っている人もいれば、これから集団遺伝学的手法を取り入れようと考えている参加者もいました。


研究紹介も含めて講義を行っていただきました。
説明を聞きながら実際にStructureやGenAlExを使った演習を行いました。
懇親会の一コマ。
参加者が中島さんに自身の研究について相談してアドバイスをもらっていました。

セミナー後の懇親会では、講師を務めた中島さんに参加者が自身の研究について相談する様子もみられました。

今回のセミナーにおいて、参加者にとって有意義な時間を提供することができました。次回の開催については未定ですが、今後もこのような情報交換できる機会を作っていければと思います。

2014年8月30日土曜日

若手の会セミナー「サンゴ礁と化学」開催しました

東京支部セミナー,テーマ「サンゴ礁と化学」を東大で開催しました(2014年8月30日).

約20名の方にご参加いただきました.「安定同位体」をキーワードにサンゴ礁生態系の食物網を解き明かす,あるいは過去にさかのぼってグローバルスケールな物質の動きを把握する,という試みについて2名の研究者より興味深い発表があり,活発な質疑・議論がなされました.

中富伸幸(創価大)
分子レベル安定同位体比分析法(CSIA)の応用ーアミノ酸と脂肪酸を用いてー

山崎敦子(東大大気海洋研)
造礁サンゴ骨格の窒素同位体比指標:古海洋の栄養塩循環の理解に向けて


グループワークでは,科研費申請書の書き方について紹介がありました.
清家弘治(東大大気海洋研)・中嶋亮太(JAMSTEC)
研究費取得ノウハウの紹介(私はこうやって当てた)






セミナー後は懇親会で大いに盛り上がりました.


次回の東京支部セミナーは,テーマ「サンゴ礁と生物」で11月1日に日本大学(藤沢キャンパス)で開催予定です.



2014年8月9日土曜日

東京支部2014年度第1回セミナーのお知らせ

2014年度第1回セミナーのご案内です.
8月30日に東大で行われます.
3名の研究者より研究紹介があります.
テーマはサンゴ礁と化学
耳学問として新しい刺激を得て,情報を交換し,将来的な共同研究の可能性までを見据えます.

研究紹介の後,グループワークとして2名の研究者より研究費取得ノウハウの紹介があります.
事前連絡不要・飛び入り参加歓迎です!フルってご参加ください!

………………………………………………………………………….
テーマ:サンゴ礁と化学
8月30日(土)13時〜17時
東京大学理学部1号館7階739号室(*1下記読んでください)

当日のプログラム

13時〜16時:研究紹介
1人60分程度(発表30分質疑30分),イントロがっつり.

13時〜
山本将史(東大・特任研究員)
海洋酸性化ストレスとサンゴ礁生態系についてのレビュー

14時〜
中富伸幸(創価大・学振DC2)
分子レベル安定同位体比分析法(CSIA)の応用ーアミノ酸と脂肪酸を用いてー

15時〜
山崎敦子(東大大気海洋研・学振PD)(←ゲスト出演!)
造礁サンゴ骨格の窒素同位体比指標:古海洋の栄養塩循環の理解に向けて

16時〜17時:グループワーク
清家弘治(東大大気海洋研・助教)(←スペシャルゲスト!)
中嶋亮太(JAMSTEC・ポスドク研究員)
研究費取得ノウハウの紹介(私はこうやって当てた)

自分の書いた申請書を見てもらいたい方は質問会の後にアドバイスを受けることができます.

17時〜
会場近くで17時半から懇親会があります(*2下記読んでください)


(*1)
当日は,休日のため理学部1号館のドアが施錠されています.
12時50分に理学部1号館前のドトール側入り口前にご集合ください.
他の方が入るときに一緒に入ってもいいです.
誰も来そうにない場合や,13時以降にいらっしゃる方は,到着しましたら井上までお電話(090-7061-7776)お願い致します(カギを開けに行きます).

理学部1号館へのアクセスはこちら.http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/map/map02.html

(*2)
懇親会では参加者による一言コメント発表します!(参加者からのフィードバックです)
学会発表では聞けないような裏話の紹介などあります!
参加される方は,だいたいの人数把握のため山本 yamamoto-s-@eps.s.u-tokyo.ac.jp までご連絡ください.よろしくお願い致します.

このセミナーに関するお問い合わせは,
東京幹事:中嶋亮太 nakajimar@jamstec.go.jp
までお願い致します.
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2014年8月7日木曜日

サンゴが分泌する粘液の役割とは?

若手の会で東京幹事を担当されているJAMSTECの中嶋亮太博士が話し手を務める公開セミナーが8月16日にJAMSTECの横浜研究所にて開催されます。



PDFはこちらから。

また、横浜研究所へのアクセスは下記をご参照ください。



サンゴが分泌するとろ~りとした粘液。サンゴにとって重要な役割を担っているとされていますが、サンゴにとどまらず、サンゴ礁生態系全体にとっても重要な役割を果たしているようです。

詳しくは中嶋さんのセミナーにてお聴きいただければと思います。参加費無料・予約不要とのことなので、ぜひご参加ください。



Web担当・仲栄真

2014年8月1日金曜日

3rd APCRSに若手メンバーが参加

6月23日~27日に台湾の墾丁で開かれた第3回アジア太平洋サンゴ礁シンポジウム(3rd Asia-Pacific Coral Reefs Symposium, APCRS)に若手の会のメンバーが参加しました。



APCRSは、アジア・太平洋地域のサンゴ礁に関する科学的知見を集約することを目的に4年に1度開催されている国際シンポジウムです。このシンポジウムとは別にある、4年に1回開催される国際サンゴ礁シンポジウム(ICRS)の間に開催されています。第3回となる今回のシンポジウムは台湾の国立海洋生物博物館が主催となりました。

サンゴ礁研究と一言で表しても、実際には自然科学の分野にかぎらず、サンゴ礁地域の文化や社会、経済などを研究対象とした人文・社会科学の分野も含まれており、サンゴ礁に関わる幅広い研究が対象となっています。今回のシンポジウムでは、アジア圏のサンゴ礁研究者から口頭発表・ポスター発表合わせて350件以上の発表がありました。

Registration(参加登録)のブース。
台湾の学生たちがスタッフとして参加していました。

ポスター発表の様子。
国際シンポジウムなのでもちろん英語での発表となります。

発表の合間にあるCoffee Breakの様子。
休憩しつつも盛んにディスカッションが行われていました。

口頭発表とは別に、サンゴの病気(Coral Disease)に関するワークショップも開催されました。


会場にて若手の会メンバー+αと集合写真

ちなみに今回のAPCRSの参加者は、毎日ホテルのビュッフェをランチで利用したのですが、これが最高においしかったです。また、墾丁の夜市で味わうB級グルメもおすすめです。


次回は2018年にフィリピンのセブ島で開催されます。次回も多くの若手メンバーが参加することを期待したいと思います。




Web担当・仲栄真

2014年7月3日木曜日

DRT EXPO OKINAWA 2014での展示・まとめ

先日の記事でもご紹介したとおり、先週末の3日間(6/20-22)、宜野湾市で開催された「DRT EXPO OKINAWA 2014」に「若手の会」のブース展示をして参りましたので、その様子を簡単にご報告したいと思います。

DRT EXPO OKINAWA 2014の展示に参加します! | 日本サンゴ礁学会 若手の会のブログ

もともと、このイベントへの参加は、月刊ダイバー(このイベントを共催)の方が、今年の3月1~2日に若手の会有志で企画・運営した「沖縄サンゴ礁ウィーク2014」のイベント、「サンゴ礁がもっと知りしたくなる週末~研究者に会いに行こう!~」の報告をみていただいたことがきっかけとなりました。ブログで発信した甲斐がありましたね(*´∀`*)

ということで、サンゴ礁ウィークの展示の簡略版的な展示内容としました。
具体的には、若手研究者の研究ポスター発表3点、「サンゴ礁のオススメ本リスト」の配布、そして月刊ダイバーの方が大学の先生から調達して下さった実体顕微鏡とプラヌラ幼生・稚サンゴ及び解説パネルのセットを展示。7名のスタッフが交代制で展示物等の解説を行いました。 

以下は当日の様子となっています。

ポスターもしっかり貼って、顕微鏡も念入りに調整!

ブースにやってきた子どもたちを笑顔(?)でお出迎え。

お父さんが顕微鏡を調整してくれることも。ちゃんと見れたかな?

子どもたちに質問攻めされる場面も。好奇心旺盛です!

解説をするのはバリバリ研究やってる大学院生たち!




以下、参加したスタッフの感想をまとめてみます。

やはり一番インパクトがあったのは、実物のプラヌラ幼生を見ていただいたことでした。
「見たい!」と思って下さる方が思いのほか多かったことは、実はスタッフの中で軽い驚きでした。来場者にダイバーが多かったこともあり、サンゴの「産卵」を見たことがある人の割合は高かったですが、あのサンゴの卵がその後どのようにして一人前のサンゴになっていくのか、実際に見て、知っている方はやはりごく少数のようでした。プラヌラが「動く」こと自体、かなり驚かれる方が多かったですし、小さい1ポリプの稚サンゴを見て、それが数十センチ~数メートルのサンゴへと成長していくことに、感慨を深くされている方も少なくありませんでした。

今回のブース展示で、来場者、他のブース出展者の方々へPRできたことは収穫だったと思います。「日本サンゴ礁学会 若手の会」が積極的に活動していることの認知度は上がっただろうと感じています。ただブースには「日本サンゴ礁学会 若手の会」と社名板をつけていたのですが、その説明をし忘れていたのが反省点ですね。

来場者のダイバー・非ダイバーの方々が、サンゴ礁の研究者にどのような知識・情報を望んでいるのか、もっと積極的に伺えたらよかったと個人的には思っています。ちなみにダイバーの方々はサンゴの産卵や「きれいな」サンゴ礁がどこにあるかなどの情報が求めているようでしたので、可能な範囲で双方向の情報交換をしていけたらと感じました。


今回のブース展示にあたっては、日本サンゴ礁学会若手の会のメンバー以外に、琉球大学観光産業科学部の学部学生の方2名にもご協力頂きました。

お二人とも最初こそサンゴの解説に自信がなさそうでしたが、時間が経つにつれ他のメンバー同様に慣れた様子で来場者の方々に対応しており、大変心強かったです。「観光」について学ぶ学生と自然科学分野の若手研究者が今後もっとコラボレートしていったら、また面白い展開がみられるのでは!と新たな期待もうまれた3日間でした。


最後に、このような機会を与えてくださった月刊ダイバー様と、顕微鏡、プラヌラ幼生、解説用ポスターを準備していただいたサンゴ礁分野の先生、そしてブースに訪れた皆さまに心よりお礼申し上げます。

次もまたどこかで!ではでは(^_^)/




Web担当・仲栄真

2014年6月19日木曜日

DRT EXPO OKINAWA 2014の展示に参加します!

6月20日から3日間に渡って沖縄県にてDiving Resort Travel (DRT) EXPO OKINAWA 2014が開催されます。



DRT EXPOとは・・・
日本国内の主要ダイビング器材メーカーによる見本市を中心に、沖縄県内に加え、アジア各地のダイビングリゾートもブース出展。隣接するビーチではモニター会も開かれる予定です。国内外のダイバーが集まる梅雨明けの沖縄のダイバーズイベントです。
このイベントにて、ぜひアカデミックな内容の展示も行いたいということで、協賛に入っている月刊ダイバー様よりお声がけしていただき、若手の会のブースを設置することとなりました。

こんな感じ。若手の会の名前が!

ダイビング機器の展示以外にも、新旧モー娘。メンバーのトークショーや沖縄県立博物館の学芸員による水中考古学の後援など、楽しそうなイベントが盛りだくさんです。

僕たちのブースでは、若手の会メンバーによる研究紹介の他、サンゴのプラヌラ幼生の展示も行う予定です。沖縄の皆さまはぜひ遊びに来てください。

会場は宜野湾コンベンションセンター。時間は10時~18時となっています。
詳しくはDRT EXPO OKINAWAのHPにてご覧ください。

DRT EXPO OKINAWA 2014JAPAN 


お待ちしております!

2014年6月1日日曜日

与論町教育委員会より感謝状をいただきました!

このブログで何度もご紹介していますように、2014年3月に実施したおきなわサンゴ礁ウィーク2014では、出版社からたくさんのサンゴ礁書籍をご献本いただきました。また、ご献本いただいた書籍については、イベント後に石垣島にあるWWFのしらほサンゴ村と与論町立図書館に寄贈しました。

おきなわサンゴ礁ウィーク2014で献本していただいた書籍の寄贈
サンゴ礁書籍の寄贈が新聞掲載

そしてこの度、与論町立図書館へのサンゴ礁本の寄贈に対して、与論教育委員会から感謝状をいただきました。感謝状は、図書館への寄贈の際に窓口となっていただいたヨロンの海サンゴ礁再生協議会の渡辺暢雄さまより、若手の会を代表してサンゴ礁ウィークを実施した昨年度の沖縄幹事(仲栄真)が受け取りました。





昨年度の沖縄幹事 仲栄真(左)とヨロンの海再生協議会の渡辺様(右)

(まさか感謝状をいただけるなんて知らなかったので、短パン・サンダルという格好で受け取ってしまいました・・・)

サンゴ礁書籍の寄贈については、町民向けの図書館だよりでもご紹介いただきました。


感謝状の授与の他に、渡辺様と若手の会メンバーの交流の機会を設け、ヨロンの海サンゴ礁再生協議会の取り組みや与論島の自然や文化などについて話を伺い、環境教育について意見交換を行いました。

渡辺様と若手の会メンバーで記念撮影。
タイミング悪く目をつぶってるメンバーが・・・

沖縄の本部港からフェリーに乗れば2時間程で与論島に行くことができます。若手の会の合宿を与論島でやってはどうか?なんてアイディアも出て交流会は大いに盛り上がりました。

ヨロン島への行き方 / ヨロン島観光ガイド

梅雨があけたら皆さまもぜひ、与論島へ足を運んでみてください。きれいな海で遊んだ後に、図書館でゆっくりサンゴ礁本を読むのはいかがでしょうか?



2014年6月2日追記

感謝状をいただいて舞い上がってしまい、大切なことを書き忘れてしまいました。

今回の与論町立図書館へのサンゴ礁書籍の寄贈については、多くの出版社、著者、日本サンゴ礁学会会員の皆さまのご協力があったからこそ実現できました。この場を借りてご協力いただいた皆さまに心よりお礼申し上げます。

寄贈書籍のタイトルや出版社・著者の情報は下記の記事で紹介しています。皆さんがサンゴ礁への興味・関心を深める一冊に出会えれば幸いです。

おきなわサンゴ礁ウィーク2014で献本していただいた書籍の寄贈



Web担当・仲栄真