そして僕たちのイベント「サンゴ礁がもっと知りしたくなる週末~研究者に会いに行こう!~」も1日目を無事に終えることが出来ました。
開始直後のややテンション高めの運営スタッフ。左から水山、佐藤、仲栄真。
きぐるみは今日のために海の自然史研究所の藤田さんから借りてきました。
しょっぱなから集合時間に遅刻したことは秘密にしておいて、どんな展示をやっているのかを簡単にご紹介したいと思います。興味を持っていただいたらぜひとも2日目(3/2)に足を運んでいただければと思います。
まず、入り口から入ってすぐにあるのがサンゴ礁の生き物コーナー。海の危険生物の液浸標本がずらりと並んでおります。こちらの標本もさきほどの着ぐるみと同様に藤田さんからお借りしました。オニヒトデとオニダルマオコゼの標本はなかなか迫力があります。
サンゴ礁の生き物コーナー続いてはアザミサンゴとスナギンチャクの顕微鏡展示です。顕微鏡で拡大してみるサンゴポリプはなかんかキュートですよ。スナギンチャクってなんだそれ、と思った方は顕微鏡近くに待機している水山くんをお呼びください。
サンゴ礁の生き物コーナーの最後は生きたまんまのサンゴ礁生物を展示しています。細かい説明書きはありませんので隣の図鑑を使って自分で調べてください。「これじゃね?」「いやでもこっちのほうが形と色が似てる気がする」「あーこれだこれだ」っていう感じで同定作業もなかなかおもしろいですよ♪
続いて進んでいくと壁一面に研究ポスターがずらり。若手研究者の研究紹介のコーナーです。今回は以下のタイトルが並びます。
- 獲得共生藻の違いによるサンゴ幼生の細胞死と高温耐性
- コユビミドリイシにおけるモノアミン代謝酵素遺伝子のクローニングと産卵期における発現パターン解析
- アザミサンゴ Galaxea fascicularis 色彩型における蛍光タンパク質の光防御機能の検証
- ヒラヤギ科(八放サンゴ亜綱・ウミトサカ目)における分子系統解析を用いた形態分類の再検討
- イワスナギンチャク Palythoa 属(刺胞動物門: 花虫綱: スナギンチャク目)における分子学的、形態学的および生態学的解析に基づいた種分類基準の比較
- マイクロサテライトDNA解析によるタカサゴ(グルクン)の遺伝的多様性と集団遺伝構造について
- 地域社会の人々とサンゴ礁とのつながり―自然環境をめぐる社会の「発見」―
15時からの研究紹介はこんな感じで盛り上がりました。恩納村のダイビングショップの方も来て下さり、発表後も何やら図鑑を見ながらトークが盛り上がっていましたね。研究紹介自体は16時で終了の予定でしたが、発表や質疑応答が白熱していたので30分延長してようやく終了となりました。
発表された若手研究者の皆さま、お疲れ様でした。
あ、そういえば研究紹介のときにテレビ取材が入っていました。
ビーチクリーンを終え、恩納村から那覇へ急いで移動!サンゴ礁座談会にいってきました♪若手研究者の発表を聞いて私も興味津々!みなさんが熱心に語る姿はとってもキラキラしていました(*^^*)まだまだ話を聞いていたかったです!!! pic.twitter.com/Py7tJNPTwJ
— ミスワリン (@sanyobussan) 2014, 3月 1
研究紹介の様子が近いうちにテレビに流れるかもしれません。楽しみですね。そしてミスワリンが触れていたサンゴ礁座談会の様子もご紹介。
今日は参加者全員が予備校生でした。実は3/1は県内の高校は卒業式だったらしく、現役の高校生たちにとっては今日はタイミングが悪かったようです。明日は高校生も参加予定です。
座談会では、参加者と若手研究者(今回は全員大学院生)が質問しあい、お互いにサンゴ礁分野に関連してどんなことに興味を持っているのかをお話しました。参加者全員が理系進学を志望していたこともあり、種分化の概念やサンゴ移植の是非、研究のプロセスについてなど、なかなかディープな話が繰り広げられていました。
もちろん、難しい話だけじゃなくて大学に入ったらどんなことにチャレンジしたいのかといったフランクな話題もでていたようです。
次はどんな話題で盛り上がるのか楽しみですね。
そして次は個人的にイチオシの展示、サンゴ礁のおすすめ本コーナーです。
今回は本の推薦者である日本サンゴ礁学会の学会員の皆さまや本を出してる出版社さまのご協力により、多くのサンプル本を展示することができました。絵本から小説、漫画、一般書、専門書といった幅広いジャンルがそろっています。ゆっくり座って読めるスペースもご用意したので休憩がてらにぜひお越しください。
そしてなんとしても手に入れてもらいたいのがオススメ本の情報をまとめたこちらの冊子です。推薦者のコメント、沖縄県内の図書館の所蔵情報についてもまとめられています。サンゴ礁関連の書籍情報がこれだけまとまったものは未だかつてないでしょう。
そしてその他の展示コーナー。
今回は調査に使う道具や大浦湾の自然について写真展示などで定期的に情報発信をしているダイビングチーム すなっくスナフキンさまより提供いただいた大浦湾のウミウシと造礁サンゴのポスターなどを展示しています。
こんな感じで朝から夕方まで展示や企画を実施していましたが、会場が一番奥過ぎて人が全然来ない・・・(;´∀`)
他にもいろんな展示会を開催していてそれに埋もれてしまってなかなか目立たなかったみたいです。。といっても、ちらほら来場者の方がいらっしゃいましたが、あまり長くは滞在していただけなかったので会場内にも問題がありそうですね。ということで、撤収時にレイアウトを改善して2日目に備えました。明日はエントランスホールでの集客も行いたいと思います。それらしいスタッフを見かけたらぜひお声がけください。
皆さまの「サンゴ礁」への興味・関心をさらに深められるような展示・企画を準備できたと思います。僕たちも楽しみながら展示をご用意したので、皆さまもぜひ遊びに来てください。
それでは会場にてお待ちしています(*゚∀゚)マッテルゾー
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